平成29年9月度 健康コラム「減塩豆知識」
食べ物には、さまざまな病気の予防になる栄養素が含まれている反面、偏った食生活では生活習慣病などの病気を引き起こしたりもします。食べ物にどんな栄養素が入っていて、どんな働きがあるのかを知って、健康な体を維持するためにお役立てください!
今回9月の健康コラムは「減塩豆知識」です。
色々なところで目にする「減塩料理」
物足りないとイメージされがちですが、工夫次第でとっても美味しくいただけます!
※食事で摂取できる栄養素や様々な成分の健康影響は、習慣的・継続的な摂取によって生じるものであり、1回の摂取では効果・効能は得られません。
厚生労働省が策定した「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、1日の食塩摂取量の目標を成人男性で8.0g未満、成人女性で7.0g未満としています。
高血圧を防ぐためにも、減塩は推進されています。
減塩というと調味料を減らして「うす味」にするイメージですが、さまざまな工夫を凝らせば、おいしく楽しく毎日の食事に取り入れることができます!
◎おいしく減塩するためのポイント
・調味料のかけ過ぎ、つけ過ぎに注意!
しょうゆやソースなどは小皿などに入れて、口に入れる際につけるようにすると摂取量を減らすことができます。
・味付けにメリハリをつける!
おかずを全てうす味にするのではなく、主菜はしっかりとした味付けにして、副菜の味付けを控えめにするとよいでしょう。
・表面の味付けを工夫!
食材の表面をこんがりと焼くことで、風味を出すことができます。
また、片栗粉をまぶして、とろみをつけるのもよいでしょう。
◎酸味や辛味、うま味を利用して減塩
ゆずやレモンなどの絞り汁や、お酢を上手に利用して、減塩しましょう。
カレー粉や七味唐辛子、ワサビや生姜といった香辛料を使うと、味にアクセントがつき、物足りなさをカバーできます。
またトマトや昆布、干しシイタケなどの、うま味が豊富な食材も取り入れましょう。
例えば・・・
★サバの煮付け
しょうゆの半量をお酢に
「さっぱりサバの煮付け」
★肉じゃが
しょうゆの半量をトマトケチャップに
「洋風肉じゃが」
◎食べ方の工夫で減塩
急に減塩の食事にすると、味が物足りなく感じ、続けられない傾向が見られます。
少しずつ継続することが重要です。
食事は、味が濃いものより薄いものから食べ始めたり、麺類の汁は飲み干さないといったことから始めてもよいでしょう。
また塩分の多い漬け物や汁物は、1日1食までにしてみることも、すぐに実行できる減塩です!
~9月の旬食材紹介♪~
◆エイ
裏側をよく見かけ、ニコニコ笑っているように見えますが、目はこのように付いています。
つまり、私たちが可愛いと見ている裏側は目と口ではなく、鼻と口なのです。
エイは鮮度が落ちやすく、独特の匂いを放ちます。
その為、エイヒレのような干物や、練り製品などの加工品に利用されるのが一般的だそうです。
鮮度が良いと、煮付けや唐揚げでも美味しく食べる事ができます。
エイに含まれるビタミンDは、小腸や腎臓でカルシウムやリンの吸収を促進する働きと、その働きによって血液中のカルシウム濃度を保ち、丈夫な骨を作る働きが期待できます!
◆カボス(香母酢)
大分県が原産と言われており、酸味が強く、独特の香りを持ちます。
素材の味を引き立てるとして、古くから日本料理では欠かせない食材として親しまれています。
スダチと見た目が似ていますが、カボスの方が一回り大きいです。
絞った後のカボスは、ネットに入れてお風呂に浮かべると、果皮に含まれる精油成分で、お肌がスベスベになります。
カボスの香り成分のピネンやリモネンは、呼吸により酸素と一緒に肺へ到達します。
その後、肺を通過し血液に吸収されて全身を通って臓器に働きかけます。
ピネン・リモネンは血行を促進する働きや、リラックス効果があるとされて消化を促進する働きが期待できます。
◆トンブリ
あまり聞き慣れない名前ですが、日本には1,000年以上前に中国から渡来したといわれており、ホウキギの種子で一年草です。
秋に実る小さな種子を、茹でて果皮を除いたものが「トンブリ」と呼ばれて食用になります。
その色や歯ざわりがキャビアに似ている事から、「畑のキャビア」や「ジャパニーズキャビア」とも呼ばれているようです。
トンブリに含まれるビタミンEは、抹消血管を開く事で血行を促進して、冷え性の改善に期待ができるでしょう!
また、体内の活性酸素を除去して、「アンチエイジング」にも働きかける効能があるとされています。
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