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令和元年5月度 健康コラム「植物のチカラ」

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食べ物には、さまざまな病気の予防になる栄養素が含まれている反面、偏った食生活では生活習慣病などの病気を引き起こしたりもします。
食べ物にどんな栄養素が入っていて、どんな働きがあるのかを知って、健康な体を維持するためにお役立てください!

今回5月の健康コラムは「植物のチカラ」です。
日々の食事は、ヒトにとって欠かせないものであり、健康な体を支える大切な習慣です。
そんな大切な食生活のカギとして、植物性食品が持つ「チカラ」が近年注目されています!
皆さんは「ファイトケミカル」という言葉をご存知でしょうか?
ファイトケミカルは、現在分かっているだけで900種類、可能性としては約10,000種類もあると言われています。
一部になりますが、ご紹介します!

※食事で摂取できる栄養素や様々な成分の健康影響は、習慣的・継続的な摂取によって生じるものであり、1回の摂取では効果・効能は得られません。

▼ファイトケミカルとは?

植物性の食品には「ビタミン」「ミネラル」「食物繊維」の他にも、体の生理機能を高める「機能性成分」が含まれています。
植物は常に屋外の過酷な環境にさらされ、それに耐えるための備えや、害虫などから身を守るための香りや色素など「自己防衛の為」の機能性成分を持ちます。
この機能性成分を「ファイトケミカル」と呼び、ギリシャ語の「Phyto=植物」、英語の「Chemical=化学物質」を組み合わせた造語が名前の由来です。
ヒトは、自分ではファイトケミカルを作れませんので、摂取する必要があります。
様々な成分を組み合わせるとより効果的と言われていますので、サプリメントよりも多彩な食品を取りいれてバランス良く摂ることをオススメします!

▼代表的なファイトケミカル
「トウガラシ」→「カプサンチン」

期待できる効能:風邪予防、殺菌作用など

「ニンジン」→「β-カロテン」

期待できる効能:抗酸化作用、皮膚や粘膜の保護など

「ナス」→「アントシアニン」

期待できる効能:眼精疲労回復、血圧の安定など

「大豆」→「イソフラボン」

期待できる効能:更年期障害の緩和、骨粗鬆症予防など

成分の名前だけを聞くと、皆さん聞きなじみの名前ばかりではないでしょうか。
この他にもまだまだありますので、気になる方は調べてみてください♪

▼体をサビさせない「色素」のチカラ

ヒトは、呼吸によって吸収した酸素の2~3%が、活性酸素になると言われており、体内に侵入した細菌を攻撃したり、体内の酵素反応を促進するなど「良いはたらき」をします。
ですが、活性酸素が過剰に発生すると強い反応性で遺伝子を傷つけ、「様々な病気」の原因になると言われています。
野菜の色素は、この「活性酸素」を消去して体がサビつくのを防ぎます。
例えば、トマトの赤い色素「リコピン」は、ビタミンのなかでも抗酸化力が強いと言われる「ビタミンE」と比較して、約100倍もの抗酸化力をもっていることが分かっています。

▼抗酸化以外のファイトケミカルの働き
「セサミン」ごま
ごまに含まれるゴマリグナンの一種です。
血中コレステロールを下げる作用があるとの報告があります。

「カテキン」緑茶、紅茶など
茶葉に含まれる苦味や渋味の成分で、茶カテキンは体脂肪が気になる人に適すると、特定保健用食品の審査で許可されています。

「ルテオリン」えごま、しそなど
免疫機能の正常化やアレルギーに対抗する作用をもち、花粉症やアトピー性皮膚炎を抑えるのではないかと研究が進んでいます。

「スルフォラファン」ブロッコリーなど
解毒作用をもつ酵素を活性化することから、強い抗がん作用があるとして注目されています。

「フコイダン」こんぶ、わかめなど
ぬめりに含まれる多糖で、海藻の身を守る役割があるといわれています。
血圧上昇を防ぐなどの作用があると期待されています。

▼ファイトケミカルを摂り入れる際のポイント!
1.食卓を5色の色で彩ろう!
「紫色」「緑色」「白色」「黄色」「赤色」の5色の野菜・果物で食卓を彩りましょう。
1回の食事で色を揃えるのが難しければ、まずは1日の食事の中で揃えれるように考えてみましょう。
様々な色の野菜を揃えるように意識することで、バランスよく栄養を摂ることができます。

2.旬の果物も適度に食べよう!
太ると思われがちな果物ですが、ファイトケミカル以外にも、食物繊維やカリウムやビタミンCが豊富で生活習慣病予防にも効果が期待できます。
片手に乗る程度(1日約200g)を目安に食べましょう!

▼ファイトケミカルスープとは?

ファイトケミカルスープとは、文字通り「ファイトケミカル」を効率よく摂れるように調理されたスープです!
ハーバード大学で研究・提唱されたことから「ハーバード大学式野菜スープ」といわれることもあるようです。
同じ種類・同じ量の野菜をジュースとして飲む時より、スープにして煮込んで飲む方が「10倍~100倍」もの抗酸化作用があるといわれています。
ニンジンやカボチャなどの野菜は皮付きのまま、または切った野菜と剥いた皮を一緒に煮込むと、よりファイトケミカルを摂り入れることができます!

▼ファイトケミカルスープのポイント!
ファイトケミカルスープは、塩や醤油などの調味料を使わないことがポイントで、お水と野菜のみで煮込みます。
濃い味のスープだと飽きてしまいがちですが、野菜の旨味だけのシンプルな味なので長続きしやすく、効率よく継続できるオススメの調理法です。
また、野菜を煮込んだスープなので、野菜も一緒に食べると思いがちなのですが、野菜を除いたスープだけを飲んで野菜は食べません。
もちろん、一緒に食べても別の料理に利用しても構いません。
(野菜に含まれるファイトケミカルのほとんどがスープに溶け込む為)

気になる方は、ぜひ試してみてください!
調味料はNGですが、香辛料はOKとの意見も多いそうなので、自分好みにアレンジできますよ♪

~5月の旬食材紹介♪~
◆ジャガイモ(馬鈴薯)

ジャガイモの旬は、産地や品種によって異なります。
全国生産量の約7割ほどを占める北海道は、春に植えて旬の時期は9月~11月の秋になります。
一方で、春先から夏にかけて出回る「新ジャガ」は、主に鹿児島県産や長崎県産で3月~6月に収穫されます。
新ジャガはみずみずしい食感が特徴で、より美味しく食べるには「蒸す・煮る」など、じわじわと熱を入れることで酵素が働いて甘みが増すそうです。
また、ジャガイモの芽や緑色の皮の部分には「ポテトグリコアルカロイド」という有毒な成分が含まれています。
この成分を一定量摂取してしまうと、頭痛や腹痛だけでなく嘔吐する場合もあるそうです。
重症時には脳浮腫を生じたり、小さなお子さんであれば死亡するケースもあるそうなので気を付けましょう。

◆イサキ(伊佐木)

名前の由来には諸説あり、若い頃にある斑模様(まだら)と、キ(魚の接尾語)から、イサキとなったという説や、磯に居ることが多く「磯(いそ)と、キ」がなまり、イサキとなった説などあり、漢字は当て字だそうです。
また、背びれが鶏のトサカに似ていることから、「鶏魚」と表記される場合もあります。
イサキは、6月~9月頃にかけて産卵期にあたり、最も美味しい旬は産卵期と重なった5月頃~7月頃までとされます。
ですので、「麦わらイサキ」「梅雨イサキ」などと呼ばれることもあるそうです。
刺身やサラダなどのサッパリとした料理や、塩焼きやムニエルなどの焼き物にすると美味しく頂けます♪
栄養価としては「ビタミンA」や、成人病予防に期待ができる「良質な不飽和脂肪酸」が多く含まれます。

◆ビワ(枇杷)

ビワはバラ科に属する植物で、旬の時期は5月~6月頃です。
生産地としては、長崎県が36%、千葉県及び香川県が9%、鹿児島県及び和歌山県が8%と、この5県で全国の約7割を占めています。
基本的には生で食べると1番美味しいと言われていますが、タルトなどのトッピングに使われたりもします。
ビワには「カロチン」が多く含まれているので、肌荒れや視力低下・がん予防に効果が期待できます。
また、ビワの葉には炎症を鎮める作用があるとして、咳を止めるなどの作用があると言われています。
他にも「タンニン」や「ビタミンB1」が含まれており、皮膚疾患やカブレなどにも効果が期待できます。

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