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平成30年11月度 健康コラム「糖尿病を知ろう」

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食べ物には、さまざまな病気の予防になる栄養素が含まれている反面、偏った食生活では生活習慣病などの病気を引き起こしたりもします。
食べ物にどんな栄養素が入っていて、どんな働きがあるのかを知って、健康な体を維持するためにお役立てください!

今回11月の健康コラムは「糖尿病を知ろう」です。
糖尿病と聞くと重大に感じますが、日常生活では喉が渇いたり足が痙攣するなどの症状が顕著に現れないと気に留めず、なかなか病院に足が向かないかもしれません。
皆さんは糖尿病やその原因について、きちんと認識していますか?
知識を持たれている方も、ぜひおさらいとしてご覧ください!

※食事で摂取できる栄養素や様々な成分の健康影響は、習慣的・継続的な摂取によって生じるものであり、1回の摂取では効果・効能は得られません。

▼糖尿病の原因とは?

糖尿病には「1型糖尿病」と「2型糖尿病」があります。
◎1型糖尿病
・発症年齢が若く、子供でも発症します。
・肥満は関係ありません。
・主に自己免疫によって、糖尿病に関わるインスリンを産生する細胞を壊してしまい、インスリンが分泌できなくなってしまうことが原因です。

◎2型糖尿病
・生活習慣病です。
・日本人の糖尿病患者の90%以上が、2型糖尿病です。
・肥満が関係します。
・インスリンの分泌が少なくなって発症するものと、体がインスリンにあまり反応しなくなって発症するものがあります。

◎その他
・妊娠をきっかけに「妊娠糖尿病」になることも。
・他の病気が原因で糖尿病を併発する場合も。

▼インスリンと糖尿病の関係

インスリンは、膵臓のランゲルハンス島(膵臓の内部に島の形状で散在する内分泌を営む細胞群)のβ細胞から分泌されます。
正常であればインスリンの働きで糖が細胞に吸収されますが、糖尿病になるとインスリンが上手く働かなくなり、糖が細胞に吸収されることなく、血中を漂うことになります。
このことが原因で「高血糖」になり、様々な病気になってしまいます。

▼糖尿病チェック

糖尿病は、比較的気づきにくい病気だと言われています。
ですが初期症状がいくつかありますので、早期発見するために下記の症状に当てはまらないか、チェックしてみましょう!

▢急に体重が減る
糖をエネルギーに変えることができず、急に痩せることがあります。
1ヶ月に、2kg以上痩せた場合は注意しましょう。

▢体が疲れやすい
糖をうまくエネルギーに変換できず、疲れやすくなります。
脳に栄養分が行かず、イライラしたりします。

▢のどが渇く
血液と細胞の浸透圧が変化し、細胞の水分が出て行ってしまいます。
そのため、体が水分を欲しがります。

▢尿の回数が増える
糖尿病によって腎臓の機能が悪化するため、トイレに行く回数や尿そのものの量が多くなったりします。

▢太る
余分な糖が増え、脂肪細胞に取り込まれると肥満になります。

▢手足にタコやイボができやすい
身体の末端部の血行が悪くなるため、タコ・魚の目・イボなどができやすくなります。

※意識しないと糖尿病の初期症状だとは気付かない方が多いので、定期的に健康診断を受けることをオススメします。

▼三大合併症

「腎症」
糖尿病で血糖値の高い状態が長時間続くことで、全身の動脈硬化が進行し始めます。
毛細血管のある腎臓の糸球体で、破れたり詰まったりするため、老廃物をろ過できなくなるとされています。
悪化すると、人工透析が必要となります。

「神経障害」
同じく血糖値の高い状態が続くことで、手足の血行が悪くなり、神経障害が起こります。
手足の感覚が鈍くなり、胃腸など臓器も異常が出てきます。
悪化すると、壊疽(えそ)を起こして下肢の切断が必要になります。

「網膜症」
同じく血糖値の高い状態が続くことで、眼の血管が詰まって視力が低下します。
悪化すると網膜出血や、網膜剥離などが起こり、失明にいたる可能性があります。

※他にも血管系や呼吸器系などに影響したり、脂質異常症や高血圧症に合併したりなど、様々な病気をもたらすと言われています。

▼糖尿病対策-生活習慣-

糖尿病の原因には遺伝的なものと、日常の生活習慣が原因になるものがあります。
生活習慣が影響する原因は、加齢・食べ過ぎ・肥満・運動不足・飲酒などが影響すると言われています。
日頃の生活習慣を少し見直してみましょう。

◎食事は腹八分目!
食べ過ぎは余分な糖を作ってしまい、糖尿病の原因となります。
早食いは食べ過ぎの原因となるので、ゆっくり食べましょう。

◎野菜を積極的に食べる!
食べ過ぎを防ぐために、野菜を意識して食べましょう。
また野菜や海藻から食べ始めると、血糖値の上昇がゆるやかになります。

◎喫煙している場合は禁煙する
喫煙は糖尿病だけでなく、様々な病気の原因となります。
一日20本以上吸う人は、吸わない人と比べて「男性1.4倍・女性3.0倍」上昇すると言われています。

◎間食をしない
間食をすると、血糖値の高い状態が続き、インスリンを分泌する膵臓に負担がかかります。
特に甘いものや清涼飲料水などは要注意しましょう。

◎ストレスと上手につきあう
ストレスは血糖コントロールを乱す要因だそうです。
近年、慢性的ストレスが糖尿病に影響するかもしれないと言われているそうです

◎アルコールを摂りすぎない
アルコールを長期間飲んでいると、インスリンの分泌量が低下するそうです。
慢性的なアルコールの摂り過ぎは控えましょう。

▼糖尿病対策-体を動かす-

運動をしたら良いイメージがありますが、具体的にどのような効果があるのでしょうか?
以下の効果をしっかり発揮出来るように、体を動かしましょう!

◎血液中の糖を消費
運動をすると、食べ過ぎなどで余った糖を消費することができます。

◎インスリンの働きが活性
運動には糖を直接細胞に取り込む効果があり、膵臓を休ませることができます。

◎脂肪細胞の縮小
運動を続けると脂肪細胞が小さくなり、インスリンの働きを妨げる物質を減らすことができるそうです。

◎基礎代謝エネルギー量の上昇
運動によって筋肉量が増えると基礎代謝量が上がり、体全体のエネルギー消費量が増えるそうです。

効果が期待できる運動法は、
▼ウォーキングや水中運動
▼階段の上り下り
▼軽めのジョギング
こういった有酸素運動を、毎日少しずつ続けることだそうです。
朝晩10~15分程度でもいいので、できるだけ毎日運動することを目標にしましょう!

糖尿病は、さまざまな合併症を引き起こします。
糖尿病の初期症状はほとんど自覚症状がないため、知らない間に病状が進行していき合併症となって姿を現します。
もし高血圧と診断されたら、医師からも忠告されると思いますが症状が進行しないように早く生活を改善する必要があります。
未然に防ぐことが大切ですね!

~11月の旬食材紹介♪~
◆ワカサギ(公魚)

氷上のワカサギ釣りは、冬の風物詩としても有名ですよね。 
「公魚」という漢字は、江戸時代に将軍家へ霞ヶ浦のワカサギを献上していた為だと言われています。
また「ワカ」は幼い、「サギ」は細魚・小魚を意味するそうです。
ワカサギには魚類では珍しい「ビタミンA」が含まれています。
ビタミンAは、皮膚や髪の毛や爪などの細胞を活性化させる働きが期待できます。
ビタミンAが細胞を活性化させる事で、肌や髪の美しさを保つ事ができるとされています。
また、ビタミンAは喉や鼻の粘膜の材料となり、ウイルスの侵入を防ぐとも言われています。
ビタミンAを摂取する事で免疫力が上がり、風邪予防にも効果が期待できます!

◆マツタケ(松茸)

日本では、きのこの王様とも言われています。
鮮度が命で、しかも10月~11月とわずかな時期しか出回りません。
カサがつぼんでいる方が、味わいも豊かで香りも高いです。
日本では芳香な香りが人気ですが、海外ではこの香りが臭いと感じてあまり食べる習慣がないようです。
独特の香りは「マツタケオール」と「メチルシンナメート」と言う成分だそうです。
この成分には、食欲を増進する効果と消化酵素の分泌を促す効果が期待できます!
特にメチルシンナメートが、マツタケ特有の香りを出しています。
この香り成分は、人工的に生成する事が可能だそうです。

◆カリン(花梨)

のど飴にエキスで使う事で有名です。
果物と言っても非常に硬い上、渋くて生食はできません。
一般的には、果実酒やハチミツ漬けにして利用します。
中国が原産で伝来した当時は、食用ではなく観賞用として楽しんでいたようです。
商いを営む家などでは「(お金を)カリン=借金をしない」と、縁起物として庭に植えていたそうです。
カリンに含まれる「アミグダリン」という成分は、青酸を含む天然の有害物質ですが、加水分解する事で「ベンズアルデヒド」という成分に変化します。
この成分に咳止めや抗炎症作用があるとされ、風邪予防やのどの痛みを和らげる効果が期待できます。
また、食物繊維も豊富でジャムなどにする事でたっぷりと摂る事ができます。
便秘の予防や改善に効果も期待できます!

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