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平成29年10月度 健康コラム「中性脂肪について」

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食べ物には、さまざまな病気の予防になる栄養素が含まれている反面、偏った食生活では生活習慣病などの病気を引き起こしたりもします。
食べ物にどんな栄養素が入っていて、どんな働きがあるのかを知って、健康な体を維持するためにお役立てください!
今回10月の健康コラムは「中性脂肪について」です。
中性脂肪、とてもどんよりとした言葉です・・・
ご存知の情報もあるかと思いますが、より意識を高める為にご覧ください!
※食事で摂取できる栄養素や様々な成分の健康影響は、習慣的・継続的な摂取によって生じるものであり、1回の摂取では効果・効能は得られません。

▼中性脂肪とは?

中性脂肪、別名「トリグリセリド」は人体のエネルギー源です。
飢餓に備え、消費しきれなかった食事で摂取したエネルギーが、肝臓において中性脂肪に合成され、肝臓や脂肪細胞に蓄えられます。
蓄えられた中性脂肪は、エネルギーが不足した際にリパーゼという酵素によって、グリセロール(グリセリン)と遊離脂肪酸(FFA)に分解されます。

▼中性脂肪の基準値
正常値は、30~149mg/dlです。
特に、中性脂肪の値が150mg/dl以上の状態は危険値で「高トリグリセリド血症」と呼ばれています。

▼中性脂肪値が上がると?

中性脂肪の量が増えると、動脈硬化や肝臓の病気になるリスクが生じてしまいます。
中性脂肪が高くなると、血液中の悪玉コレステロールが増えてしまいます。
増えた中性脂肪や悪玉コレステロールは、血管にへばりついて血液中の流れを阻害して、動脈硬化を進行させます。
また、中性脂肪が多いことで、中性脂肪を合成させる肝臓が脂肪肝になり、肝硬変や肝臓がんに移行する可能性が高くなります。

◎中性脂肪を増やすモノ

生命維持に必要なエネルギーを、それぞれエネルギーの消費量以上に取り込んでしまうと、中性脂肪として蓄えられてしまいます。
ほどほどに摂取しましょう。
・炭水化物
腸内で消化されてブドウ糖となり、ブドウ糖が余るとグリコーゲンとなって、肝臓などに蓄えられて中性脂肪になります。

・タンパク質
分解されたアミノ酸がグルコース(糖質)となり、それが肝臓で中性脂肪として蓄えられます。

・脂肪
遊離脂肪酸とグリセロールに分解されて吸収されますが、そのうちのグリセロールが中性脂肪となります。

◎中性脂肪を下げるもの

・魚
中性脂肪を減らす効果が高い成分として注目されているのが、アジやサバなど背中が青い魚に含まれるDHAとEPAという成分です。

・大豆
肝臓において、糖質が脂肪に変わるのを防ぐ働きがあります。

・食物繊維を多く含む野菜等
腸の中でコレステロールや糖質を吸着し、その排泄を高めると言われてます。

※劇的な即効性はありませんので、長期的に上記の食材中心の食生活に切り替えると、良いと思われます!

~10月の旬食材紹介♪~
◆イワシ(鰯)

縄文時代の貝塚から発掘されている事が分かっており、古くから食用として利用されていたと考えられています。
節分に柊鰯(柊に鰯の頭を刺した物)を戸口に飾るのは、臭い物は魔除けの効果があるとされていたからだそうです。
水揚げ後すぐに死んでしまい、鮮度が下がる=“弱し”や、独特の生臭さが“卑し”に通じて、イワシの語源になっているとも言われています。
イワシは鉄分が豊富で、中でも吸収・利用率が高いヘム鉄(動物性鉄分)なので、鉄欠乏性貧血の予防や改善に役立つと期待されています。
鉄を体内で利用する為に必要な銅や、丈夫な赤血球膜の生成に必要な亜鉛やミネラル類もバランス良く含まれています。

◆ニンジン(人参)

アフガニスタン周辺が原産と考えられており、オランダを経由してヨーロッパなど西へ広まり品種改良が進められた「西洋種」と、中国を経由して東へ広まった「東洋種」の2系統に大きく分かれています。
一般的に金時人参など細長い形状の物は東洋種、普段の食事で見慣れている太く短い物は西洋種と見分けられているようです。
また「カロテン」の語源は、英語のcarrot(人参)だそうです!
ニンジンには、緑黄色野菜の中でも際立って「β-カロテン」を多く含んでいます。
β-カロテンは強力な抗酸化力を持つとされ、体内の活性酸素の除去・抑制に役立ち、酸化により老化促進の予防が期待されています。

◆クリ(栗)

歴史が古く、青森県にある縄文時代の遺跡「三内丸山遺跡」から数多くの栗が出土しています。
大きく分けて、一般的な「日本栗」、天津甘栗でお馴染み「中国栗」、マロングラッセなどの「ヨーロッパ栗」、あまり見かけませんが「アメリカ栗」の4種類があります。
クリの皮には「タンニン」が含まれており、渋みがあるので取り除いて食べがちですが、強力な抗酸化作用があるとされています。
タンニンとはポリフェノールの一種で、お茶やワインなどにも含まれています。
老化を引き起こす活性酸素を除去したり、皮膚の保護作用があるとされており、食事でエイジングケアができます。
ただしタンニンは鉄と結びついて、鉄分の吸収を阻害する働きがあるので、注意しましょう!

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